壁の中の彼氏

 そこには見間違いようもなく、亜美の名前が書かれていたのだ。
「嘘でしょ。本当に私が受賞したの?」
 名前を見てもまだ信じられない気分だ。
 まさか私がコンテストで受賞できるなんて、受賞できたらいいなとは思っていたけれど、まさか本当に受賞するなんて。
「おめでとう」
 みんなからお祝いされて、亜美はそれに答えるだけで精一杯だったのだった。