やばい、もう七時を過ぎている。
寝坊してしまった。
何で? 目覚ましのアラームはかけていたのに。
今すぐ家を出ないと、集合時間まで間に合わない。
お腹がぎゅーって鳴る。パンの一口だって食べる時間がなかった。
もう、どうしてこんなことになってしまったのよ!
「行ってきます」
着替えだけ済ませてすぐに家を飛び出す。
自転車に飛び乗り、フルスピードを出す。
私の最高速度、更新中。
それなのに周りの景色はのっそりと移り変わっていく。
こんなスピードじゃ時間までに間に合わないよ〜。
信号待ちの間にスマホで時間を確認する。
七時二十分。間に合うかどうかギリギリだ。
どうしよう、遅刻の連絡を入れた方がいいか。
いや、このまま最高速度で行けば間に合う。
間に合わなそうだとわかったら連絡すれば大丈夫だ。
信号が青に変わる。スマホをポケットにしまい、ペダルを全力で踏み込んだ。
全力前進。このままフルスピードでぶっ飛ばしていけ!
時間を確認するのが惜しいほど切羽詰まっているのはわかる。
よし、あの信号を越えたら駐輪所はもう目の前……。
すると信号が点滅を始めた。
やばい。ここで止まってしまったら大きなロスだ。
何としてでも間に合わせないと。
そんな私の思いも届かず無情にも信号が赤になってしまった。
うわ、最悪だよ……。
ポケットからスマホを取り出し時間を確認する。
七時三十一分。すでに集合時間には遅れていた。
遅刻を謝罪する連絡をグループトークに送信する。
すると西崎先輩からすぐに、受付があるから先に行っていると返答がきた。
大会の日に遅刻した挙句、連絡すら入れなかった。
こりゃ、先輩達もカンカンに怒っているよね。
もう大会に行くのも嫌なんですけど。
信号が変わり、駐輪所に自転車を止めた。
駅に着くと、次に発車する電車がすでに止まっていた。
時間が早いからか空席が目立っている。
シートに座り込む。テニスもしてないのに足がくたくただ。
「まもなく電車が発車いたします」
席に座ってから電車が動くまでえらく時間がかかった気がした。
急いでいる時に限って時間ってゆっくり進むよね。
電車の小刻みに揺れるリズムが何だか心地よい。
大会会場に着いたらって思うと胃が痛くなりそうだ。
このまま大会に行かないでテニス部を逃げたら楽なんだけど。
そんなことを考えていると、うとうとと瞼が下がってきた。
ちょっとくらい寝ても大丈夫だよね。
ゆっくりと瞼を閉じる。
電車の走る音がまるで私を別な世界に連れて行ってくれるような気分になる……。
まずい、また寝過ごしちゃう。
そう思って目を覚ますと。
「真澄、中学校でも同じクラスになれたね!」
制服姿の美優が目の前にいた。
寝坊してしまった。
何で? 目覚ましのアラームはかけていたのに。
今すぐ家を出ないと、集合時間まで間に合わない。
お腹がぎゅーって鳴る。パンの一口だって食べる時間がなかった。
もう、どうしてこんなことになってしまったのよ!
「行ってきます」
着替えだけ済ませてすぐに家を飛び出す。
自転車に飛び乗り、フルスピードを出す。
私の最高速度、更新中。
それなのに周りの景色はのっそりと移り変わっていく。
こんなスピードじゃ時間までに間に合わないよ〜。
信号待ちの間にスマホで時間を確認する。
七時二十分。間に合うかどうかギリギリだ。
どうしよう、遅刻の連絡を入れた方がいいか。
いや、このまま最高速度で行けば間に合う。
間に合わなそうだとわかったら連絡すれば大丈夫だ。
信号が青に変わる。スマホをポケットにしまい、ペダルを全力で踏み込んだ。
全力前進。このままフルスピードでぶっ飛ばしていけ!
時間を確認するのが惜しいほど切羽詰まっているのはわかる。
よし、あの信号を越えたら駐輪所はもう目の前……。
すると信号が点滅を始めた。
やばい。ここで止まってしまったら大きなロスだ。
何としてでも間に合わせないと。
そんな私の思いも届かず無情にも信号が赤になってしまった。
うわ、最悪だよ……。
ポケットからスマホを取り出し時間を確認する。
七時三十一分。すでに集合時間には遅れていた。
遅刻を謝罪する連絡をグループトークに送信する。
すると西崎先輩からすぐに、受付があるから先に行っていると返答がきた。
大会の日に遅刻した挙句、連絡すら入れなかった。
こりゃ、先輩達もカンカンに怒っているよね。
もう大会に行くのも嫌なんですけど。
信号が変わり、駐輪所に自転車を止めた。
駅に着くと、次に発車する電車がすでに止まっていた。
時間が早いからか空席が目立っている。
シートに座り込む。テニスもしてないのに足がくたくただ。
「まもなく電車が発車いたします」
席に座ってから電車が動くまでえらく時間がかかった気がした。
急いでいる時に限って時間ってゆっくり進むよね。
電車の小刻みに揺れるリズムが何だか心地よい。
大会会場に着いたらって思うと胃が痛くなりそうだ。
このまま大会に行かないでテニス部を逃げたら楽なんだけど。
そんなことを考えていると、うとうとと瞼が下がってきた。
ちょっとくらい寝ても大丈夫だよね。
ゆっくりと瞼を閉じる。
電車の走る音がまるで私を別な世界に連れて行ってくれるような気分になる……。
まずい、また寝過ごしちゃう。
そう思って目を覚ますと。
「真澄、中学校でも同じクラスになれたね!」
制服姿の美優が目の前にいた。


