真っ白の薔薇が一年中咲き誇る、スノーローズ村。
そこへ、真っ黒なドレスを着た一人の少女──魔女が訪れました。
カラメル色の長い髪を三つ編みにした魔女の名前はリリア。
魔女のリリアは、お菓子……特にプリンが大好き。
いつか、世界で一番美味しいプリンを食べることを夢見て世界中を旅をしています。
ある日、リリアは暖かな常夏の国で一つの噂を聞きました。
スノーローズ村には特別なプリン──驚くくらい真っ白で口の中で雪のように溶けるスノープリンを売っているお店があることを。
リリアは、スノープリンを食べるために、長い時間ほうきに乗って空を飛びながらスノーローズ村へやってきたのです。
「ここがスノーローズ村ね。まあ、白薔薇がとても綺麗だわ」
リリアは、美しい白薔薇が咲き誇る可憐な村をうっとりと眺めます。
スノーローズに心奪われたリリア。そんなリリアを正気に戻したのは、肩にのせた使い魔の黒猫、ココアの声でした。
「リリア、白薔薇に見とれているのはいいけど、ここに来た目的を忘れてない?」
金色のお月様のように輝く瞳がじっとリリアを見つめます。
使い魔から呆れた視線を向けられたリリアは、はっと正気にかえりました。
「あっ、そうだったわ。スノーローズ村へ来たのはスノープリンを探すことが目的だったわね」
いけないいけない。リリアは綺麗な薔薇を見ないようにして、村の中へ足を踏み入れました。
まずは、村の人に話かけてスノープリンのお店を探そう。
☆問題
画像……町の人の話を聞いてスノープリンのお店へたどりつく。嘘をついている子供がいる。迷路となっている。

