秋人くんがこわい




何よりも薄らと感じるのだ。秋人くんはわたしのことなんて嫌いなんだろうな、ってオーラというか。




それでも秋人くんは優しくて真面目。




それはそれはスパルタに分かりやすく勉強を教えてくれた。それなのにあまり成績の伸びないわたしを投げ出すこともなく勉強見てくれたけど。




「ダメだわ、これは手に負えません」

「嘘でしょ……助けて」

「もう十分助けたでしょ」




この秋人くんがわたしの部屋に来てくれる放課後の2時間が大好きで、いっぱい勉強してるのに何故か伸びない。なぜ!!


こんな感じでテスト1週間前にまで来て、とうとう秋人くん諦めモードに突入したのであった。



だって歴史の教科書なんて載っている人みんな同じ顔に見えてくるし、この人たち見てるよりも秋人くん見てる方が視力上がりそうだもん。



なんて言ったらきっとまた怒られるだけ。

ペタンと、頬を机につける。




「もう無理や」

「諦めんな」

「秋人くんだって諦めてるじゃん」




きゅ、きゅ、って丸つけをする音が耳に聞こえてくる。明らかにバツ印つけてる。それを聴きながら目を閉じたら頭に手のひらが乗る。