そんなこっちの都合を考えないこと言うから、この無糖秋人くんめ!!
なんて心の声は所詮心の声だから秋人くんには届かない。
大人しくわたしも席について、一生懸命ペンを走らせたり、時々盗み見る秋人くんの横顔にときめいたりして。
こうして完成させた日誌を持って顔を上げた時に言われたのが、さっきのセリフだ。
思考が止まって、秋人くんを見ているわたしの先には至って真面目な秋人くん。
焦りで汗が一粒落ちた時に、手になにか触れる感触がして視線を落とすと秋人くんの指がわたしの指に絡まる数秒前だった。
ぎゅっと繋がった時にはわたしの逃げ場なんてない。
「ねぇ、いい?」
「だ、だめ」
い、いいわけないよ!!
でも秋人くんはそんなわたしの回答なんて無視してもう一歩近寄ってくるから急いで。



