「ご、ごめんね」
そう言って、1歩後ろに下がるって秋人くんを見上げたらあまりのかっこよさに息が止まった。
下を見る時の細めた瞳とか、髪がちょっとだけ乱れてるところとか、全てが今まで見たことないものだった。
思わず、ぱっ!と視線を外してまた1歩後ろに下がる。
どうしよう、完全に変な空気になった。
きっと、わたしには無理だ。秋人くんから逃げるなんて。
だって好きな人を避けるやり方なんて習ったことないから分からない。
一緒にいたいから、口実が思いつかない。
「ねぇ、美琴ちゃん」
「は、はい」
「スカート短くない?」
す、スカート?
はっ、として自分のスカートを見たら膝上まで折られたスカート。別に特段変では無いと思う。
「そんなことないけど?」
「いや、短いから。直しときな」
それだけ言ったら何事も無かったみたいにわたしの隣に椅子を運んできて勉強を教えるスタイルに変わるから怖い。
スカート短いとか、どこの親父さんなのよ。
砂糖みたいに甘いだけの秋人くんなんて、いつ爆発するか分からない。
甘い秋人くんなんて怖い。



