アミとエレナはしんこきゅうをしました。
「わたしたちならきっとできる」
「ええ、きっとだいじょうぶ」
いよいよ本番です。
ふたりはくらやみの中でおどりつづけます。
「アミ!」
「エレナ!」
さいごのターンで、ふたりはくるくるとぴったりまわりました。
すると!
ダンスホールがきらきらとかがやきはじめました。
「やったあ!」
「せいこうしたのね」
ふたりのおどりはかんぺきにそろっていました。
アミとエレナの髪かざりがにじいろに光っています。
まほうがつかえたあかしです。
まわりが明るくなると、たくさんのお客さんがはくしゅしてくれていました。
そこには、かんどうして泣いているミオ先生もいます。
「ブラボー! アミ! エレナ!」
ふたりはぺこりとおじぎをして、いつまでもダンスホールを見つめていました。

7 ファンレター

はっぴょうかいがおわり、ふたりがかえろうとすると、空からなにかがおちてきました。
「あれ? てがみだ」
「わたしたちのなまえがかいてあるわ」
いちまいのてがみを、ふたりがかおをよせてあけました。

だいすきなふたりへ

きょうのステージ、さいこうによかったよ!
とくに、ぴったりそろってたおどりにはかんどうしちゃった!
これからもふたりのおどりをみてみたいな

いちばんのファンより

「わあ、わたしたちのファンだって」
「うれしいわ。これからもがんばりましょう」

ふたりは手をつないでわらいあいました。
つぎのステージを夢みて、またれんしゅうするアミとエレナでした。