しろくまメリーとカラフルリボン

もとの服にもどしてから、お城の中へ。
かいだんを上がっていくと、頂上の広間にたどりつきました。
石でできた、ひんやりとした部屋です。

「わっはっは、ここまでよく来たな!」
「怪盗ニョロロ!」

怪盗ニョロロは高いまどにこしかけていました。

「メリーに、ピンクのリボンを返しなさい!」

リンがそうさけぶと、怪盗ニョロロはニヤリと笑いました。

「いいだろう。ただし、じょうけんがある」

怪盗ニョロロは、ふところからメリーのリボンをとりだし、ほうりなげました。
ピンクのリボンが石の床に落ちたあと、

「きゃー! ヘビ!」

床のすみっこからヘビがニョロニョロあらわれました。
ヘビはリボンの上でとぐろをまき、「シャー!」とリンをおどします。

「ひとの子よ。おまえがリボンをひろえ。そうすれば返してやろう」
「わたしがリボンを……? ヘビの下にあるのに!」
「そんなことさせられないわ! リンはヘビがニガテなのよ!」

そうなのです。
最初に怪盗ニョロロに出くわしたときも、ヘビのせいでリンはうごけなくなりました。

「ならば返さない。メリー姫のピンクのリボンは、わたしのものだ」

怪盗ニョロロは、とくいげに両手をひろげました。

「ピンクのリボンをうしない、姫が『あの力』をひきだせなくなったら、やがて王国はほろぶだろう!」

怪盗ニョロロは、高らかに笑います。
メリーは泣きそうな顔になりました。

「メリー……」

けれどリンが呼びかけると、メリーは、こぼれかけた涙をぬぐいました。

「だいじょうぶよ。ムリしないで。ここまでまきこんじゃってごめんなさい。あとは、わたしがリボンキングダムの姫としてどうにかするわ!」

ポン、とモフモフのむねをたたきますが、メリーの手はふるえていました。
メリーもこわいのです。
リンは、しばらく、メリーとヘビを見くらべましたが。