「わあ、かわいい!」
「ラベンダー・ドレスアップよ!」

リンはリボンをあみこんだハーフツインテール。
メリーはまんまるの耳にたくさんの小さなリボンを。

リンはピンクとラベンダー色のワンピース。
メリーは水色とラベンダー色のジャンパースカート。

ひとみには星のかがやき。
ほっぺたとくちびるには、もも色をのせて。
ゆびさきまで、ネイルでキラキラ。
頭には、お花でできたティアラを!

(ぬり絵/リンとメリーに色をぬって、ドレスアップさせてね!)

「お姫さまみたい!」
「あら、メリーは本当にお姫さまなのよ! でも、リンもとってもすてきだわ!」
「ありがとう! それで、変身してどうするの?」
「あの門番たちはね、キュンキュンオオカミなの。だからね」

メリーがこっそり話した作戦に、リンはびっくりしました。
本当にそれでいいのかな……と不安になりましたが、メリーを信じるしかありません。

「行くわよ、リン!」
「うん!」

ふたりは胸をはって、門番のもとへ。

「またおまえたちか! ここはとおさないぞ!」

門番たちはまた大きな口でどなりましたが、

「門番さん、とおしてください! おねがい!」

リンとメリーは、両手をあわせておねがいしました。

きゅるるるるん!

ふたりからラベンダー色のハートがはなたれて、門番たちのむねにストライク!

「か、かわいい〜〜!!」

門番たちは両目をハートにし、その場にくずれました。
そのすきに、門をとおります。
作戦成功です!

「キュンキュンオオカミは、『かわいい』のときめきに弱いの!」
「なるほど。たしかにメリーのかわいさ、宇宙一だもんね」
「なにいってるの! リンのかわいさのおかげ!」

メリーがウィンクすると、リンはくすっと笑いました。

「ふたりとも、すっごくかわいいってことにしよう!」
「そうね! わたしたちなら無敵だわ!」

さあ、みんなも、とびっきりかわいい笑顔でポーズしましょう!
そのあとは、

「かわいい〜〜!!」

と、おたがいをほめちゃいましょうね!