怪盗ニョロロはどこへ行ったのでしょう?
そう。まちのはずれにある、山のほうですね。
さっそくリンとメリーは山のふもとに行きました。
けれど、なんということでしょう!
山には巨大な迷路ができていました!

「怪盗ニョロロの魔法だわ!」
「おいかけられないように作ったんだね。ぜったいにクリアしてみせる!」



「ぜえ、ぜえ……つかれた」
「山道だから、坂みたいに急なのね。足がぼうみたい」

リンもメリーもすっかりくたびれてしまいました。

「そうだわ! こういうときこそリボンの出番よ!」

メリーがポフッと両手をたたいて、思いつきます。
とりだしたのは、黄色のリボン!

「シュルリルリルリ、リボンよ、わたしの『元気』をひきだして!」

メリーが空にむかって、黄色のリボンを投げました。
リボンはひらひらと舞って、ふたりにまきつきました。
空気がキラキラ光っています!

「わあ、すごい! 元気になった!」

体がかるくなり、リンはピョンピョンはねます。

「黄色のリボンは『元気』をひきだすの」
「よし! 一気に走っちゃおう!」

ふたりは山道をかけあがりました。
その姿はうさぎさんのようです!