リンは小学3年生の女の子。
学校のかえり道。大きな声が聞こえてきました。
「どろぼう! だれかつかまえて!」
リンにむかって走ってきたのは、黒いシルクハットと灰色のマントをつけた人かげ。
「どろぼう!? つかまえないと!」
正義感のつよいリンは立ちはだかろうとしますが、
ニョロ!
人かげの手から、白いヘビが出てきました!
「きゃー! ヘビきらい!」
こわがるリンの前を、人かげはさっととおりすぎていきます。
「わたしは怪盗ニョロロ! リボンキングダムの姫よ、宝物であるピンクのリボンはいただいた!」
怪盗ニョロロは山のほうへ飛んでいってしまいました。
「わーん、わたしのリボンがー!」
そう泣くのは、しろくまの女の子。
真っ白でモフモフの体。つぶらなひとみ。
キラキラと光るティアラをつけて、ハートのポシェットをかけています。
しろくまがしゃべったことに、リンはびっくり。
けれど、まずはなぐさめました。
「ぐすん。わたしはメリー。リボンキングダムの姫なの」
「わたしはリン。リボンキングダムってなあに?」
「虹のかなたにある、魔法の王国よ。怪盗ニョロロにピンクのリボンをうばわれて、ここまで追いかけてきたの」
「ピンクのリボン?」
「リボンキングダムの王族が持つ、5本のカラフルリボンのひとつよ。それぞれちがうパワーをひきだすアイテムなの」
メリーは、ポシェットから4本のリボンを出しました。
炎のような赤。
海のような青。
お日さまのような黄色。
そして、ラベンダーの花のような紫。
「そしてピンクは、いちばん大切なもののパワーをひきだすわ。でも、うばわれてしまった。どうしよう!」
また泣き出すメリーに、リンは言いました。
「わたしがとりかえしてあげる!」
学校のかえり道。大きな声が聞こえてきました。
「どろぼう! だれかつかまえて!」
リンにむかって走ってきたのは、黒いシルクハットと灰色のマントをつけた人かげ。
「どろぼう!? つかまえないと!」
正義感のつよいリンは立ちはだかろうとしますが、
ニョロ!
人かげの手から、白いヘビが出てきました!
「きゃー! ヘビきらい!」
こわがるリンの前を、人かげはさっととおりすぎていきます。
「わたしは怪盗ニョロロ! リボンキングダムの姫よ、宝物であるピンクのリボンはいただいた!」
怪盗ニョロロは山のほうへ飛んでいってしまいました。
「わーん、わたしのリボンがー!」
そう泣くのは、しろくまの女の子。
真っ白でモフモフの体。つぶらなひとみ。
キラキラと光るティアラをつけて、ハートのポシェットをかけています。
しろくまがしゃべったことに、リンはびっくり。
けれど、まずはなぐさめました。
「ぐすん。わたしはメリー。リボンキングダムの姫なの」
「わたしはリン。リボンキングダムってなあに?」
「虹のかなたにある、魔法の王国よ。怪盗ニョロロにピンクのリボンをうばわれて、ここまで追いかけてきたの」
「ピンクのリボン?」
「リボンキングダムの王族が持つ、5本のカラフルリボンのひとつよ。それぞれちがうパワーをひきだすアイテムなの」
メリーは、ポシェットから4本のリボンを出しました。
炎のような赤。
海のような青。
お日さまのような黄色。
そして、ラベンダーの花のような紫。
「そしてピンクは、いちばん大切なもののパワーをひきだすわ。でも、うばわれてしまった。どうしよう!」
また泣き出すメリーに、リンは言いました。
「わたしがとりかえしてあげる!」

