マイクとマウンド、夢の向こうへ

カーテンが開くと、深明は痛々しい姿になっていた。

両肩には打撲の痕が残り、腕には擦り傷と包帯。

 膝にはガーゼが貼られている。

 右足首も赤く腫れ上がり、冷却パックが巻かれている。

 そして——

背中には、金属かごの網目がくっきりと赤く浮かんでいた。

保健の先生が、背中にそっと触れた瞬間、深明が小さく身じろぎした。

 「……ここ、痛む?」

 「はい。

 ずっと……金属かごが乗ってて……

 動けなくて……」

 保健の先生は、眉をひそめながら記録をつける。

 
「圧迫痕が網状に残ってる。

 打撲と血行障害。

 これ、かなり長時間だったわね……」

 
巽先生は、カーテンの隙間からその痕を見て、言葉を失った。

 ヨッシーも、拳を握りしめたまま、何も言えなかった。