マイクとマウンド、夢の向こうへ

あの日を境に、深明とヨッシーは必要最低限の言葉しか交わさなくなった。

朝の「おはよう」も、部活前の「行くぞ」もない。

同じグラウンドに立っていても、必要な分だけの往復で終わる。

周りの部員たちも、なんとなく空気を読んで2人の間には入らない。

麗菜は何度か、深明に尋ねてきた。

「何があったの?」

深明は、何も答えずに、ただ首を横に振った。

練習の合間、深明はふと視線を送る。

ヨッシーはいつも通り声を出し、仲間に指示を飛ばし、全力で投げ込んでいる――

ただ、その声は自分には届かない。

夜、自室の机で進路希望調査用紙を開いてみても、ペン先は空欄のまま止まる。

その白い紙が、今のヨッシーとの関係を映しているようで、胸が詰まった。

その後も、日々だけが、幾日か流れていった。