マイクとマウンド、夢の向こうへ

「……こんなふうに、ずっと一緒にいられるのかな」

 深明の声は、少しだけ震えていた。

 でも、ヨッシーの胸元に額を預けるその仕草には、確かな安心が滲んでいた。
 
「うん。

ずっと一緒だ。

『離して』って言っても離してやれない。
 それくらい、深明が好きだ」

ヨッシーは、深明の髪を優しく撫でた。

その手つきは、まるで“ここにいていい”と伝えるようだった。
 
深明の指先が、ヨッシーのシャツの裾をそっとつまむ。

「……ねえ。
 たまには、私から、いい?」

 その言葉に、ヨッシーは少しだけ目を見開いて、すぐに微笑んだ。

「……ずるいくらい、嬉しい」

深明の方から、深く唇を重ねた。

 そのキスは、静かで、でも確かに熱を帯びていた。

深明の手は、そっとヨッシーのシャツの裾から素肌に滑り込む。

 その触れ方は、優しくて、でも迷いがなかった。
 

「っ、お前……
 それずるいぞ」

「いつも、ヨッシーがやってくれることを、そのまましてるだけだけど?」

「深明から誘ってくれたんだ。
 ちゃんと、応えないとな。

 満足するまで、止めないから」

 耳元で囁かれたヨッシーの声が、深明の鼓膜を甘く揺らした。

 そのまま、夜の深まりとともに、身体が深く結びつく夜となった。

窓の外では、春の風が静かに吹いていた。

 そしてその夜、深明は思った。

——この人となら、どんな未来でも、きっと大丈夫。

 甘さと静けさが混ざり合う夜。

ふたりの関係は、確かに次の季節へと進み始めていた。