マイクとマウンド、夢の向こうへ

深明の口から、ふとした疑問が滑り出た。

「……ねぇ、泊まるってことは、着替えとかどうするの?」

「それも、宝月が気を利かせてくれてさ。
 深明のサイズに合わせたルームウェア、用意してくれてるって。
 
俺の分もあるみたい。

 しかも、ペアっぽいやつ」

「え、ペア……?
 それ、ちょっと恥ずかしいかも」

「でも、俺は嬉しい。
 
深明とお揃いってだけで、テンション上がるし」

深明は、ヨッシーの言葉に笑みをこぼした。

 その笑顔が、暖炉の火よりも温かく見えた。

 テーブルには、彩り豊かなオードブル。

 ローストビーフに、スモークサーモンのカナッペ。
 トリュフ入りのポテトサラダに、バジル香るチキンロール。
 栗とカマンベールのパイ包み。

 苺がたっぷり乗ったクリスマスケーキ。

 夜が更けていく中、ふたりはオードブルをつまみながら、ケーキを分け合う。