マイクとマウンド、夢の向こうへ

そこへ、見送りに来てくれた麗菜と直斗が姿を見せる。

 直斗は一歩前に出て、穏やかな声で言った。

「行ってらっしゃい、ふたりとも」

麗菜は笑顔で手を振りながら続ける。

「絶対、夢つかんでね!

 オールスターゲーム、斎藤くんが出なくても観に行っちゃうけどね!

うちの両親、毎年現地観戦してるから!

 行くことがあったら連絡するね!

 向こうで会おうね、ふたりとも!

 あ!
 
その前に、成人式で会えるかな?

 絶対帰って来てよね!」

「おいおい、マジかよ……」

 ヨッシーは目を丸くしながら苦笑し、深明も思わず、麗菜らしいと吹き出す。

最後のハグと握手を交わす。

「麗菜も。
 元気でね!

 麗菜と松倉先輩の結婚式やるなら、その時は帰ってくるかもしれないけど」

「ちょっと!
 深明ったら、もう!」