マイクとマウンド、夢の向こうへ

ヨッシーがそう呟いたとき、春風がふわりと深明の髪を揺らした。

「……世界に誇れるピッチャー。
 ヨッシーなら、なれるよ。

 ……私の保証じゃ、不安?」

見つめ合い、どちらからともなく笑った。

「深明のお墨付きなら、間違いないな。

 やっぱり、お前と出会えてよかったわ」

「こっちの台詞だよ」

「……深明。
 大好きだよ。

 これからも、よろしくな」

「こちらこそ。
これからも、隣にいるね」

そのまま、ふたりはそっと唇を重ねた。

 卒業は、終わりじゃない。

 ここから始まる、ふたりの挑戦の序章。

 制服のネクタイを外したその手で、未来のユニフォームを掴みにいく。

 そして、世界のどこにいても——
ふたりで最強。

 それだけは、変わらない。