マイクとマウンド、夢の向こうへ

狭い部屋だからこそ、距離はすぐにゼロになる。

蛍光灯の白い光の下で交わしたキスは、熱を帯び、止まらない。

 重ねた唇が離れるたび、また求め合うように触れ合った。

名前を囁かれるたび、お互いの唇から、抑えきれない吐息が漏れる。

「……麗菜」

麗菜は答えの代わりに、もう一度自分から口づけを深めた。

 抱き寄せられる腕の中で、胸の奥が熱くなる。

直斗の指先が頬から首筋へ、そして肩口をすべる。

 白いリブニットの布地越しに触れる温もりが、妙に鮮やかに感じられて、麗菜は小さく息を呑んだ。

「あっ……」

 漏れた声に、彼の動きが一瞬止まる。