マイクとマウンド、夢の向こうへ

それから、2週間。

深明は家でも深夜まで起きて、レポートを完成させた。

画面の中の選手たちの動き。
数字の裏にある“揺らぎ”を、彼女は確かに読み取っていた。

そしてその視点は、海の向こうへ届こうとしていた。

MLBチーム分析レポート

作成者:秋山 深明
対象:ダニエル・クーパー(海外スカウト)
作成日:2058年10月2日



章1:チーム展望

レギュラーシーズンの勝利条件
•投手陣:序盤は先発を中心に試合を組み、中盤以降は中継ぎで失点最小化
•野手陣:下位打線も含めた出塁率向上で得点チャンスを増やす
•守備:失点リスクが高い場面のバックアップ体制を整備

ポストシーズン進出に向けた課題
•投手の疲労管理・登板間隔調整
•守備連携徹底

 ポストシーズン進出に向けた心理的課題

• 投手の疲労による自己効力感の低下
• 守備連携時の役割混乱による判断遅れ
 (特に二塁・遊撃のカバーリング)
• 打線の偏りによる“打てない”焦りの連鎖

戦術的優先事項(+心理的補足)

• 守備位置調整:選手が“守れる”と感じる配置を重視
• 小技の徹底:“貢献できる場面”を増やし、自己肯定感を育てる
• 投手交代の最適化:“交代される不安”ではなく、“託す安心”を共有する
 

中長期戦力整備
•マイナー昇格選手・補強選手の即戦力化プラン
•投手・野手陣の経験値に基づく育成方針
•特定ポジションに偏らないバランス型チーム構築