私は親が家にいないってことで、部活に入るのをやめていた。


それがこんな所で活きるとは…。


「行けると思います!」


「良かった。じゃあお願いするね。
 神代君の家がどこら辺にあるか、この紙に書いてあるから。じゃあ、お願いね」


先生から渡された紙を見ると分かりやすく周りに何があるかとかをかいてくれている。


こっち方面なんだ…ちょっと家からは遠回りになっちゃうけど、全然いけそう。


「華恋~!一緒に帰ろーって、何その紙?」


「杏奈。神代君の家の…」


「えっ!!神代君家行くの?!あ、プリント届けるのか!」


「そうなの、だから今日は帰れないかも…ごめん!」


「気にしないで!それより早く行ってきなよ~?感想待ってるよ!」