「あ……」


女の子たちがやっちゃったと言わんばかりの顔で神代君を見つめてる。


「お前らが邪魔。これ以上宮野に関わんな。」


「あ……ご、ごめんなさい!」


その子たちは前みたいに物置室から出て行った。


「神、代…君…」


もういろんな感情が混ざって涙が溢れてしまっていた。


「かかってない?」


「うん…ごめん神代君。私が何か言えてたら…」


「大丈夫。俺着替えてくるわ」


そう言って神代君は物置室を出て行ってしまい、私は一人物置室に置いてかれてしまった。


「どうすればよかったの…」


声を殺して泣くのに必死だった。


私がもう少し何か言えてたら、松原さんたちも水なんてかけなかったし神代君も濡れることはなかった。