宮野華恋。何を隠そう私です。


高校一年生になってもう六ヶ月ぐらい経った。
海翔君と別れてからは三ヶ月。


私のクラス・一年B組は三階にあるため階段を少し上らなければならない。


だが、その階段を上るときにちらほら通りすがる人からとても見られるのだ。


時々小声で「やっぱ顔かわいすぎるよね!」とか聞こえる。
顔のことを褒められるのはそこまで好きじゃないんだけど。


ようやく一年B組の教室のドアの前まで来てドアを開ける。


ガラッと扉を開けるとまたちらほら視線を感じる。


顔に何かついてるの?毎日こんな感じだ。


「華恋おはよ!今日もちょこーっと視線感じるね…笑」


朝から一番乗りで私に話しかけてくれるこの子は桜木杏奈。