神代君が私の名前を呼ぶ。


「宮野、図書委員だよね。今日、なんもなかったの?」


いきなり全く別の話をされて驚いてしまう。


図書委員…?何もなかった…?


「あっ!委員会の集まり!!」


「……行ってきな」


「何から何までありがとう!!行ってくる!」


教室を急いで飛び出して図書室へ向かう。


そうだそうだ、今日図書室の準備室で委員会の集まりがあったんだった!


うぅ、やばい、流石にもう昼休みが始まってから十分以上たってる。


急いで図書室のドアを開けて準備室に入る。


「すっ、すみません!!遅れました!」


「宮野さん、良かった。また何かあったのかと思いました」


図書委員担当の先生・浅野先生がほっとした顔でこっちを見ている。