ラインの返事をしようとすると


コンコン


「あっ、はーい」


「華恋、お粥作ったよ。…顔色よくなってきたね。夜までには帰ってくるからお母さん仕事行ってもいいかな?」


「あ、うん、大丈夫だよ。いってらっしゃい」


お母さんは毎日仕事で忙しそうだ。私の面倒なんてずっと見るの大変だよね。当然だ。


「ありがとう。ここにお粥置いとくね。じゃあ行ってくる」


「はーい」


お母さんのお粥を口に入れる。


うわぁっ…美味しい、あったまる~。


小さい頃作ってくれたお粥と味、全然変わってないな…。


体調悪くなることなんて中学生になってから今まであんまりなかったし、すごくこの味が懐かしく感じる。