とびらごしに聞こえた「チガウ」の響きが胸にのしかかって、息が苦しくなった。 悲しさをまどわすためにお父さまの書斎を眺めていたら小鳥の図鑑があって、わたくしの名前と同じ、セキセイインコに興味をもって、いつもそのページを見ていた。