余命一ヶ月の私があなたと恋をした。

お医者様からの話が終わったあと、私とお母さんは呆然としながら家に帰っていった。

「お母さんっ嘘だよね？私。もう少しで死ぬなんて嫌！だって友達だって、できたんだよ？せっかく新品の制服を着て新しい一歩を踏み出そうとしていたのに…」我ながら子供みたいなことを言っているって分かってる。でも、それでも信じられなかった。
「ごめん。ごめんね。お母さんがもっと丈夫に生まれてこさせてあげれたら…奈々だって。こんな思い死なずに済んだのにっ…」お母さんも私も気持ちは一緒だ。