塾で出会った子が推しキャラにそっくりなんですけど!?

二時間目が始まって姫羅ちゃんが手を挙げた。

「先生!私まだ教科書届いてなくて隣の人にみせてもらいたいんです。だから大梛さんの隣の席にしてもらえませんか?」

「え゛っ」

姫羅ちゃんいまなんていった!?

「おお。大梛と知り合いなのか。じゃ大梛の隣かわってやれ。佐藤」

その時後ろの席の美奈ちゃんが背中をつんつんとつついてくる。

「知り合いだったの!?」

あたしは自信なくうなずくしかない。

佐藤くんが「え、マジかよー」って渋々席を立つ。

周りのクラスメイトたちはざわざわ。「知り合いなんだって」「名前呼んでたよね」「仲良さそう…?」みたいにひそひそ。

いやいやいや!?そんなことある!?。

姫羅ちゃんはケロッとした顔で隣に座ってくる。

「これで隣の席だね!よろしくね、瑠奈ちゃん♪」

なんでよりによってあたしなんだああ!