ジュエル♡ハント~治癒王子は愛しの彼女を過保護に守る~



隣でしゃがんでいる日向くんの右手が、背中越しにがっちり私の右の腰に回っていた。

また近い……腕と腕がくっついている。

その手はなに……?って聞けばいいのに……なぜだか嫌ではなくて。

店員たちの会話に集中しなきゃいけないのに、自分の左側に神経が集中して、熱を帯びている。

心臓のドキドキがすごくて、日向くんに聞こえちゃいそう。



「やっぱりネット販売の方が売れ行きはいいな」

「そうですね」

「次に手に入るストーンたちは例のサイトで大々的に売りさばくことにするか」

「それがいいっすね」



まるで子分のように店員の方はプロデューサーに同調している。

やっぱりプロデューサーがジュエルストーン横流ししているのか……

ならやはりプロデューサーもジュエル持ちなんじゃ……って思うけど、夜兄が言っているし違うのかな……

本当にジュエル持ちじゃないのなら、ジュエルストーンを違法に作っているジュエル持ちの人は別にいるわけで。

誰なんだろう……