さて、学園を出てすぐのところに停まっている1台の車に私たちは乗り込む。 「琥珀、翡翠!お疲れ様~!乗ってねぇ」 「夜兄、ありがとう!」 「時間ないからねぇ、飛ばすよ~!」 そう言ってハンドルを握り車を発進させるのは、瑠璃川 夜(るりかわ よる)。 この学園のOBで明るくて頼りになる28歳の大人、私のいとこでもあるんだ。 私たちが向かう先が、外出の目的……着いてからのお楽しみ。