「それで?まだなにか聞きたいことあった……?」

「聞きたいことというか……彼女たちが本当に大丈夫なのか、変なことに巻き込まれないか気になって……」

「ふっ、学年1位の秀才も恋する健全な中学生男子だねぇ、安心したよ」

「おちょくらないでください。彼女たちを危険にさらしてまでアイドルさせる大人を信用できるわけないでしょう」

「……あなたが芸能界とコネクションがある時点で、危険がつきまとっているわけですから。芸能界はいろいろ危険で……」

「芸能界……それはキミのお父さんからの情報?」

「なっ……父を知ってるんですか!?」

「ふっ、大人はいろいろな情報を持ってるんだよ……さっきの話だけど、本当に琥珀たちが望んだことだよ。俺は夢のお手伝いしてるだけ」



こうは言っているが、彼女たちを危険に晒していることには変わりない。

何よりアイドルにメイド服……気に食わない。



「夏祭りはキミが守ってくれるんでしょう?」

「必ず守ります」



当たり前だ。

……そう、何より大切な人なんだ。