橙山さんに連れられて初めてカフェ日向ぼっこに来て夏祭りの約束をした次の日、俺は1人で再度カフェを訪れていた。

本当にこの場所は単なるカフェなのか、怪しい取引現場とかに使われていて、橙山さんたちが巻き込まれないか……

改めてこの目で確認したかったからだ。



今日は営業中との看板が出ているドアを開けて中へ入る。

昨日同様、お客さんは1人もおらず、目の前には怪しい店長……マネージャーが1人。

やはりお客さんもいないし本当にカフェなのか?と思ったが、この目の前のマネージャーに聞きたいこともあったからちょうどよかった。



「……あれ、いらっしゃ~い。今日は琥珀たちいないけど」

「はい……」



なにを話そうかと考えていたら、とりあえずコーヒー淹れるからとカウンターの席に座るよう促された。