もちろん私たちは聞いていて、今はそのミニライブに向けてアイドルとしての準備も頑張っているんだ。

テーブルから身を乗り出すように水瀬先輩が声を上げる。



「接触って……危なすぎます!相手がどんなジュエル持っているかもわからないのに……」

「うん、だからキミたちが守ってよ」

「それはもちろん守りますけど。だからって……」

「プロデューサーだけじゃなくてねぇ、どうやらプロデューサーの仲間らしき人が夏祭りで屋台を出すって情報を得ている」

「その屋台で売るものが……ジュエルストーン。その可能性が高いらしい」



これも私たちは前に夜兄から聞いていた。

ライブの前に3人で夏祭りを回って、本当にジュエルストーンを売っているのか確認する計画だ。



「……そんな情報どこで……それはジュエル感知ではわからない情報ですよね」

「ふふっそれは内緒♪」

「信用できると思いますか?」



また空気がピリッとしてきてしまった。

夜兄の言っていることは事実だし、私たちも計画に納得している。……むしろやりたいと意気込んでいる。