ジュエル♡ハント~治癒王子は愛しの彼女を過保護に守る~



チラッと見ると、日向くんの手。

ポンポンと落ち着かせてくれるように優しく触れてくれている。

ありがとう……すごく落ち着いて……安心してくるよ。

すごく長く感じた沈黙の中、夜兄が口を開いた。



「……そこまでわかっちゃってるんだ。さすがだね、学園のクリスタルは。さすが俺の後輩。俺の時より優秀なメンバーがそろってるねぇ」

「え……?」

「あれ、琥珀知らなかった?俺も一応クリスタルだったんだよ、芸術部門のね」



知らなかった……OBってことだけで、まさかクリスタルだったとは……



「学園にはもちろん2つのジュエルとも報告していたけど、学園からの指令で表向きはジュエル感知の方だけで過ごしていた。それほど危険なジュエルなんだよねぇ、ジュエル消去」

「だから学園のデータベースの卒業生情報でも、ジュエル消去の方は載せていないはず」

「そしてキミの鑑定ジュエルを警戒して、俺は今日、キミに触れられないようにしていた……どうしてわかったの?」