紺のロングワンピースに白いフリル付きのエプロン、頭にはレースのカチューシャ。
ザ・英国風メイドな制服を着て、私たちはみなさんの前に戻ってきた。
腰の少し上が切り返しとなっていて、そこから足元までのロング丈なので、歩くたびにスカートがふわりとなって上品なの。
翡翠が作ってくれたから本当に可愛いし、確かに私も気に入っている。
けれど……今着るのはとっても恥ずかしい……
「すごい、可愛いよ2人とも!」
「翡翠ちゃんのジュエルすごいね、本当に2人ってわからないや」
なんてクリスタルのみなさんが口々に褒めてくれるから照れてしまう。
なぜか夜兄がドヤ顔で答える。
「でしょ~?俺ナイスでしょ~?」
「確かにナイスです……けれど、これはあなたの趣味ですか?」
「ギクッ……」
「僕たちの部門の大切な子なので……まだ中学生の2人にあまり変なことさせないでくださいね」
誇らしげにしていた夜兄が水瀬先輩と橘先輩にお説教されて小さくなっている。
いつも余裕たっぷりだから、タジタジの夜兄がちょっと面白いな。

