ジュエル♡ハント~治癒王子は愛しの彼女を過保護に守る~



店内も外観同様、黒と茶色いレンガを基調としていて、天井から吊るされたシャンデリアのようなライトや、アンティークな置物など、イギリス風に統一された昔ながらのカフェという感じで、私もお気に入りの場所なんだ。



「まぁ色々と話す前にドリンク用意しよっかねぇ。一応カフェだし。琥珀、翡翠!着替えて手伝ってよ」

「「えっ……」」



翡翠と私が思わず同時に渋い反応をしたのには訳がある……

夜兄の言う着替えとは、ここの制服のようなもので、翡翠がジュエルの練習で作ってくれたもの。

このカフェは私たち3人の作戦会議に使っているんだ。

他のお客さんを見たことないのだけれど……夜兄いわく、ちゃんとカフェではあるらしく、万が一お客さんが来た時に備えて、カフェにいる間は制服を着ることにしている。

普通に私たちもお客さんとして座っていればいいのでは……?と夜兄に言ってみたけど、なぜかカフェの制服を着てほしいらしい……

翡翠作だからもちろん、ジュエルの効果で私たちとはわからなくなるようになっているんだけど……

今日はちょっと……クリスタルのみなさんの前ではなかなか恥ずかしい……