ジュエル♡ハント~治癒王子は愛しの彼女を過保護に守る~



「あの……なんでみなさんは昨日あの場所に行ったのでしょうか?」

「ハントのためにジュエルストーンを見るのなら別に昨日じゃなくても……むしろ昨日は私たちもいて、一般入場不可で制限が多かった気がしますが……」



クリスタルのみなさんが顔を見合わせた後、日向くんの方を見てニヤニヤとしている。

ん?どういうことなのだろう……?

芸術部門の常盤先輩が日向くんを見ながら笑って話してくれた。



「誰かさんがラピスラズリの大ファンでね、昨日の撮影の情報を知って、昨日行きたい!って。最初は俺と蒼で行く予定が、無理やり俺と交代してね~俺はただ結界張りに行っただけ……なんでだよって感じだけどね」

「まさか黄輝があそこで結界をオフにしてまで、琥珀ちゃんに突撃したのは想定外だけど」

「えっ?」

「まぁそれくらいファンだったのかなと思ってね、結界オフにしてあげたのよ。俺も優しい先輩だよね~」



日向くんを見ると、少し赤くなって目をそらしている。

ファンと聞いて嬉しいのだけど、疑問が浮かぶ。



「ファン?あれでも……日向くん昨日私たちのこと知ったんじゃ……」



中身が私って知ったのは昨日だけど、前からラピスラズリのファンで居てくれたとか……?

碧くん、もういいでしょ!と慌てる日向くんを横目に常盤先輩が続ける。