ジュエル♡ハント~治癒王子は愛しの彼女を過保護に守る~


赤くなる私の前で、水瀬先輩が続ける。



「2人はこの学園がある目的って聞いたことある?」



翡翠と2人で顔を見合わせて、首をかしげる。

とりあえず、知っていることを話してみる。



「あの……よく授業で聞くのは、ジュエルについての英才教育と、ジュエルを悪用しないように教育することって……」

「そうだね、表立って言っているのはその2つだね。ただね…この学校の目的はもう1つあるんだよ」

「それはね……悪用されているものや違法であるジュエルストーンの回収、つまりはジュエルハント」

「これを代々のクリスタルが請け負ってきている。ジュエルハント自体が目的というよりは、ジュエルハンターを育成して国に送り込む目的があるみたい。まぁ成績優秀者が悪い道に行かないよう、監視しているのもあるみたいだけど」

「あっもちろん機密事項だから……他言無用でお願いね」



先輩はウィンクしながら言っているけれど、かなりヘビーな話をされていると思う。

翡翠は隣で震えながら聞いている……まぁそうなるよね……