「日向くんありがとう。今も昨日も」
照れている場合じゃないよね、目を見て真剣に伝える。
ゴツンッ
…………!?
今度はおでことおでこをくっつけられた。
もっと近くなってる……ちょっと限界だよ……
「橙山さんって……無茶するくらい頑張り屋さんだよね」
「え……」
「勉強だっていつも頑張っていて、テスト前とか寝不足の時あるでしょ?顔色悪いもん」
「体育とかマラソンもいつも全力だよね。昨日も……あんなになるまで……」
「約束して。そのジュエル……無理して使わないこと。使うなら俺がそばにいるときにして」
なにそれ……ドキドキと驚きと緊張と……色々な感情が脳内をグルグル。
真っ赤になっているであろう私を見て、日向くんは満足そうに微笑んでいる。
やっとおでこを離してくれたと思ったら、今度は私の髪を指でくるくるし始めた。
ひ、日向くん、こんなことするんだ……
なんかずっとやられっぱなしで悔しいな。ちょっとでも反撃したい……
……あっ、そういえば!

