なんて考えていた時、隣にいた男子生徒たちの声が聞こえてきた。
「まーた1位は日向かよ……」
「いつも一緒でつまんね~」
「なにかジュエル持ってんじゃね?テスト問題事前に見れるとか。いつも1位なんておかしいじゃん」
「その可能性あるかも!」
ギャハハ!なんて言いながら笑って話している。
むぅ……自分のこと言われているわけじゃないんだけど……とっても嫌な気持ち。
「橙山もそう思わね?いつも1位でムカつくなって!」
「アイツいなきゃお前も1位になれんじゃん」
早く教室へ行こう、と思っていたら……ビックリ……突然話を振られた。
相手にせずあまり関わらない方がいいよね……って思うのだけど、目の前でまだ日向くんを下げるようなこと言っているから、つい応戦してしまった。
「そんなことないよ。いつも1位って本当に努力しているんだと思う。クリスタルのお仕事もあってプレッシャーもあるだろうし……
「日向くんのおかげで……私ももっともっと頑張りたいなって思わせてもらってるよ!」
……言ってしまった。学園では目立たず平和に……が私のモットーなのに……
目の前の男子たちは顔を赤くして悔しそうににらんでいる。
怖い……足が震える……もっと上手にやり過ごすべきだったな……
後悔が押し寄せてきたその時、ふと肩に手を置かれた。

