ものすごく長く感じた時間の後、よしっ!と言いながらプロデューサーは部屋を出て行った。
『プロデューサーが完全に外に出た、大丈夫そう』
言霊が届いた。深く息を吐いてようやく私たちは離れた。
心臓のバクバクが止まらない……ものすごく大きく跳ねている。
日向くんにくっついていたからではない。バレるかと思うと怖くなって……改めて、これから私たちがすることの責任が重くのしかかる。
「大丈夫?」
「あっ、うん……ダメだね、びっくりしちゃって……」
「それが普通だって。俺は今でも、こんな危険なこと橙山さんに……って思ってるよ。なんなら俺1人でいい……って」
「……1人でなんて、もしなにかあったら誰が日向くんを守るの?」
「ごめん、こんな感じで説得力ないけれど……言ったでしょ?私にも日向くんのこと守らせてよ」
日向くんのことをちゃんと知ったのは最近のたった数カ月で、恋とか愛とかやっぱりまだよくわからない。
けれど……私にとっても、日向くんはとても大切な人になっている。だから、日向くんも自分を大切にしてほしい。
そこは譲れない!としっかり目を見て伝える。

