なんて言おう……って考えている間そのまま抱きしめられていた。少し経って、日向くんが口を開いた。
「明日……無事に終わったら……遊園地の夜のパレード、一緒に見ない?」
「あっうん!無事に終わって、みんなで見れ……」
「違う……2人で」
かぶせるように言われてしまった。
耳元から真剣な声……冗談やからかっているわけではなさそうで……
日向くんの手が少し震えている。
どういう気持ちで誘ってくれているんだろう……クリスタルの1人だよ……?なんで私……?
いろいろな気持ちが頭の中をグルグルしているのに、嫌だな、なんて気持ちは全くなく。
気がつけば頷いていた。日向くんはホッとしたように息をついて、でも無事に終わってもそんな気持ちになるのかな……なんて笑いながら言っている。
そのまましばらくの間、日向くんの温かい腕に包まれていた。

