鐘の音が鳴り終わると、日向くんが私の方を向く。
「明日……絶対守るから」
「うん……いつも本当にありがとう」
「でも!守られているだけじゃダメなの。私だって日向くんのこと守るからね!」
「ダメ……って言いたいけど、きっと橙山さんはそう言っても無茶して守ってくれるんだろうね」
ふっと日向くんが優しい目をして笑う。この顔好きだなぁ。
一転、真剣な顔になり日向くんは続ける。
「そんな状況に絶対させないけど……」
そう言いながら、黄色とオレンジのような色できれいに輝くものを取り出した。
「これは……?」
「俺が作ったジュエルストーン。トパーズって宝石に似ているらしい」
「へぇ~きれいだね!」
形も整っていて、日向くんのジュエルの強さを物語っている。
よく見ると、ストーンにはチェーンがついている。不思議に思って見ていると、それを持って日向くんが私の背後に回った。

