「さぁて、決戦前の作戦会議でみんなに集まってもらったわけだけど」
藍野先輩からのオークションの情報から2週間。
今日は1週間後に迫ったオークション当日の作戦会議で、クリスタルのみなさんと例によってカフェ日向ぼっこに集まっている。
この間、それぞれ情報収集やできることをしつつ、夜兄が作戦を考えてきてくれた。
「紫音くんの情報の通り1週間後、遊園地のハロウィンフェスでオークションが行われる」
「そしてやはりその主催者は……プロデューサーの黒石だった。このオークションになんとか潜り込みたいと思っている」
「……だから、ラピスラズリをオークションの進行役することにした」
「……はっ!?」
日向くんがものすごい剣幕で夜兄に怒っている。
いつも穏やかでこういう場では静かなのに……やっぱり心配してくれている、優しいな。

