学園一のモテ女は、塩対応男子に夢中です!

それにしても橘くんって放課後どうしてるんだろう?部活とか入ってるのかな?

てか、橘くんどこいった?授業終わった瞬間出ていくからどこにいるかわかんないし…

教科書とか片付けてたらいつの間にか廊下にもいないし。

30分くらい学校中を探し回っていると屋上でゲームをしている橘くんを見つけた!

「あ、いた〜!」

そんな私は橘くんを見つけた途端やっと見つけた嬉しさで橘くんの元へ駆け寄って行った。

「こんなところに居たんだ!」

『うげ、』
「うげ、って何よ!私がわざわざ探し回ってたっていうのに…」

『…えー?もー、しつこいなぁ…』
『なんでそこまで俺に着いてくるんだよ…』

私はそんな質問されると思ってなくて、キョトンとした顔で話し出す。

「なんでって私は確信したの。あなたの姿を見て、
あぁ、私の運命の人ってこの人なのかな〜って」

橘くんは顔をしかめて私の方に目線を向けてくれた。
『なにそれ、ただの少女漫画の読みすぎだろ。』
興味無さそうに返事をし、スマホの電源を切ると私の目の前まで歩いてくる
『お前、"顔は"いいんだから俺とじゃなくて他の奴と居たらいいじゃん。』

「は?"顔は"ってなによ。性格もいいでしょうが。」

『んなことはどうでもいいんだよ。
てか、俺のこと運命の人とか言うのお前くらいだよ。
変なやつ。』

そう言う橘くんのネクタイを掴み引き寄せると、もう少しで鼻先が触れそうな距離になり私は口を開いた。

「他の奴は興味ないの。私はあんたに興味があるのよ!」
私はそう言うと橘くんのネクタイを離し少し後ろに下がると、自信に満ちた表情で、言ってやった。

「絶対私に惚れてもらうから。これからよろしくね!」

そう、笑みを浮かべている私を見て橘くんは溜息を吐くと
スマホに目線を向け、面倒そうに返事を返す。

『はぁ、どうも。』

─────…やっぱりこいつ理解不能。