学園一のモテ女は、塩対応男子に夢中です!

観察ね。

クラスは一緒だからそこは嬉しいわね。

授業中はほぼ寝てるって言ってたけど──…
ふと私が横を見ると橘くんが机に突っ伏してすやすやと眠っている
…ほんとじゃない。
私今まで橘くんが全然寝てることに気づいてなかったわ、席隣なのに…

「よく授業中に寝れるわね…」

こんな授業中に寝てても学年2位なんだもんね…
なんで寝てて、テストそんなにいい点数が取れるのよ。
ほぼ授業の内容なんて聞いてないでしょ…
家で勉強してるのかな?

まぁ、学年1位の私には勝てないでしょうけど。
って、そんなこと、今はいいのよ。

しばらくすると『ん、』という声と共に
橘くんは顔を上げ、目を覚ました
ようやく起きたか…と思うと、ぼーっと黒板を見ている
橘くんは机の中からノートを取り出し、板書し始める

…あら?ついに真剣に授業を受ける気になったの?

数分後、橘くんは板書し終わったのか、再び机に突っ伏して寝始める

……

んぇ?!また寝たの?真剣に授業受けるんじゃないの?
写し終わったからもういいのかな?
そもそもやる気がない。って感じ?

そんなことを思っていると…
【キーンコーンカーンコーン】
と、授業終了のチャイムがなると、そそくさと橘くんが教室を出ていくので
次は、

橘くんを探しに行こう!