学園一のモテ女は、塩対応男子に夢中です!

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私は今、全てのテストが終わり開放感に満ちている。

「橘くんと一緒に帰りたいなぁ、」
っていうか、まだ居るかな〜、橘くんのことだからもう帰ってそうだな〜、
まぁ、橘くんのクラス行ってみなきゃ分かんないし。
行ってみよーっと、

橘くんのクラスに入ると窓側の1番奥の席に寝ている橘くんの姿を発見する。
「あ、橘くん居た。って寝てるし」

前の聞き込み調査の時に聞いた話だが、橘くんは1度寝たらどんなに声をかけても、どんなけ揺さぶっても、
起きないと聞いている。
困ったな…どうやったら起きるんだろう…?
まずは普通に声かけてみるか、

私は橘くんの肩を軽く叩きながら声をかける
「橘くん起きて!一緒に帰ろ〜!」

すると、橘くんは目を覚ました

…え?普通に起きたけど?声かけても、揺さぶっても起きないんじゃなかったの?

そんな橘くんは、私が目の前に居ることに驚いていた。
『え、なんで玲奈がここに居るの?』
「なんでって、一緒に帰りたかったから!」
『ふーん、俺と帰りたいなんて変なの。』
橘くんは眠そうにあくびをしながら席から立ち上がり、リュックを背負い教室を出ていく。

ハッとして慌てて橘くんを追いかける
またもや置いていかれた。

「ちょ、ちょっと待って〜!」
そんなに私の声に橘くんの表情が柔らかくなる。
初めて見たその表情…いつもは無表情か、ダルそうな表情だったのに。

初めての橘くんの表情に私の胸は熱くなった。
どうしてだろう…