お風呂から出て、ぶかぶかのパーカーを着ている私に、朝陽先輩は顔を赤くしたまま言った。
「あ、あのさ……この雨じゃ、もう帰れないだろ? 布団、用意するから……」
「はい……」
気まずい沈黙が、二人の間に流れる。
彼が用意してくれた布団は、なぜか一つしかなかった。
「ご、ごめん、急なことで…」
朝陽先輩は焦った様子で言った。
私は、彼の表情を見て、なんだかおかしくなって笑ってしまった。
「大丈夫です。でも、まさか生徒会長と、こんなことになるとは思いませんでした」
そう言うと、彼は少しだけ安心したように笑った。
「俺も、まさかおチビさんと、こんなことになるとは思わなかったよ」
私たちは並んで布団に横になった。
天井を見上げると、雨の音が遠くに聞こえる。
横を見ると、朝陽先輩が寝返りを打って、私の方を向いていた。
「……あのさ、ごめんね」
「何がですか?」
「さっきのこと……」
「別に、もう気にしてませんよ」
そう言ったけれど、私の心臓はまだ、ドキドキと鳴りやまない。
「……ありがとう、ちゅあ」
朝陽先輩が、私の名前を呼んだ。
その声は、いつもと違って、すごく優しかった。
私は何も言えず、ただ、彼の顔を見つめた。
この距離は、30cm。
でも、なんだか、心の距離はもう、0cmみたいだ。
私は、彼の隣で、ゆっくりと目を閉じた。
こんな優しい雨の夜は、初めてだった。
「あ、あのさ……この雨じゃ、もう帰れないだろ? 布団、用意するから……」
「はい……」
気まずい沈黙が、二人の間に流れる。
彼が用意してくれた布団は、なぜか一つしかなかった。
「ご、ごめん、急なことで…」
朝陽先輩は焦った様子で言った。
私は、彼の表情を見て、なんだかおかしくなって笑ってしまった。
「大丈夫です。でも、まさか生徒会長と、こんなことになるとは思いませんでした」
そう言うと、彼は少しだけ安心したように笑った。
「俺も、まさかおチビさんと、こんなことになるとは思わなかったよ」
私たちは並んで布団に横になった。
天井を見上げると、雨の音が遠くに聞こえる。
横を見ると、朝陽先輩が寝返りを打って、私の方を向いていた。
「……あのさ、ごめんね」
「何がですか?」
「さっきのこと……」
「別に、もう気にしてませんよ」
そう言ったけれど、私の心臓はまだ、ドキドキと鳴りやまない。
「……ありがとう、ちゅあ」
朝陽先輩が、私の名前を呼んだ。
その声は、いつもと違って、すごく優しかった。
私は何も言えず、ただ、彼の顔を見つめた。
この距離は、30cm。
でも、なんだか、心の距離はもう、0cmみたいだ。
私は、彼の隣で、ゆっくりと目を閉じた。
こんな優しい雨の夜は、初めてだった。
