チャットの相手は同中の≪不登校≫≪生徒会長≫でした⁉

竹でできたホウキを握りながら、静かに廊下を掃く。

「ここまで掃けたから、拭いていいよ」

雑巾で床を拭いている人に指示を出した。


「あ、ねえ。白川さん。悠夜君と同じクラスよね。机の中にこのプリント入れといてくれない?」

確か、相談室の青田先生。

「え。あの、悠夜君って誰ですか?」

ゲームのあの子と同じ名前。

でも、そんな子クラスにいた記憶がない。

「高橋悠夜君よ。まあ、学校には全然来てないけど、名前くらいは覚えといてほしいかな」

高橋、悠夜。

担任の先生からは、高橋君としか言われていなかったから名前なんて、何も考えてもみなかった。

ゆうや。

いや、まさかね。

「悠夜君。どんな子なんですか?」

「そうねえ。相談室もあんまり来てくれてないから、詳しくはないんだけど、ゲームが好きって言ってたわよ」

「ゆうや」と同じ。

だけど、ゲームが好きな子なんて、この世界に五万といるし、さすがにないよね。


その可能性を否定しようとしたが、どうしてもその名前が気になってしまう。

仮名の可能性だってあるんだし、同じ名前だからって、そんなわけ。

そう思っても、まさかという気持ちが消えず、訊いてみることにした。