「そうそう!暴露系ってこともあって受けはよくないんだけど、暴露してる事自体は本当にいいことっていうか!」




「…正義のヒーローみたいな?」




「そう!まさにそれ!」




麻紀はいつもこうだ。

推しを作っては炎上してそれでも推す!とか言いながら結局は降りて…それを繰り返している。



でも今回の推しが暴露系なら炎上するのも早そう…



早く推しなんて無くしちゃえ、と思いつつも推しを語るときの麻紀の笑顔も好きだからなんとも言えない。

何だって人を好きになってこんなに笑顔になれるんだか。




麻紀は私と正反対だ。

常に推しがいる麻紀と推しどころか趣味さえない私。

家庭科研究部で部の活動がほとんどない麻紀とバレー部に入ったせいで毎日部活に追われる私。

甘いものがだいっきらいな麻紀と砂糖をそのまま食べてしまうほど甘いものが好きな私。

…上げだしたらきりがないほど。