本気の恋も三度まで〜恋愛したくなったら同僚がチャンスをくれました

「水野、送ってく」

一万円札をカウンターに置き、失礼しますと松岡に向かって頭を下げ、出入口に向かって歩き出す。

「えっちょっと」

「いいよいいよ。圭人から連絡もらってたから。一緒に帰りな。
茉琴ちゃんまたね。今度までにゆっくり考えといて」
と松岡は笑顔でヒラヒラと手を振る。

茉琴は訳が分からないまま圭人の後に続き、振り向きながら松岡に頭を下げた。


バーを出て圭人の後ろを歩く。
おそらく駅へ向かっているんだろう。
茉琴は黙ってついていく。

「一輝さんから何言われた?」

圭人は茉琴へ尋ねながらも振り返らず、ずんずんと進んでいく。


「付き合ってもいいって」